いつか どこかで

ほんの少しの 気休めになれたら。

しゃくやく

白い 白い


大輪に咲いた

あの 花弁 を


ずっと ずっと


揺れる 揺れる


咲き誇る

あの 花弁 を


ずっと ずっと



蕾のままで

ひらくことなく

終わってしまう 子 も

いるというけど



白い 白い


肉厚な ふっくらとした


揺れる 揺れる


匂い立つ 儚げに

咲き誇る


あの 花弁 を


ずっと ずっと



食んでみたい と


思っていたんだ よ



もう

手折れてしまった


あの


白い 白い



かつての 花 は