いつか どこかで

ほんの少しの 気休めになれたら。

まんげつ

みつる時


光 ただ

佇む


果てに 遠く


はるか はるか


手を伸ばした先に


ひとり



あいたい


立ち止まる


上へ


私は


ここで



聞こえない 名を


そっと


こぼした

あさひ

静けさの中


徐々に色づく


光の輪が 生まれて 広がる


明けの空に伸びる


澄んだ 白い 白い 雲が


今日のはじまりを

うたう


どうか

どうか


少しでも


良い日で ありますように




静かな祈りを


空へ


あげよう

ひかり

ふわり ふわり


瞬きを 繰り返して


輪郭がぼやける


温もりの 方へ


深く 深く


足下から這い上がる


群青


温かな 陽を


そらへ

かえそう


ふわり ふわり


瞬きを 繰り返して


曖昧な輪郭は


遠く ひとすじ だけを

残して


足先に伸びる影は


喑の色を濃くした



もうすぐ

夜が 来るよ